アニメ見たよー。



 えーとなんかあらすじを言うと、辺境の村にある日突然行き倒れの男が担ぎ込まれた……ほどなくして目を覚ました男は、しかし自身の記憶をすべて失っていた。親切な村人たちに受け入れられ男は辺境の村で暮らすようになる。温厚で誰も知りえない不思議な知識を有する彼は、決して外れない奇怪な仮面をつけていた――…。やがて領主の圧政に耐えかねた村人たちは反乱をおこし、彼らに呼応して他の村々も狼煙をあげる。破竹の快進撃を続ける彼らの指揮を一手に担うのは仮面をかぶるその男だった――。



 そいつが潤一郎。成り行きで王様になっちゃってさらに私そんなつもりなかったのにー☆と言いながら成り行きで全土を統一しはじめる話です。




 初っ端。辺境の村からスタート。親父いいなあ…活躍してていいなあ…一緒に生死共にヒグマ(仮)退治してくれるとかいい奴すぎやろ…。
 で、安心して見られるのですが、そんな親父も退場(涙)してさあ戦いはこれからだぞ…(ごくり)。






 ゲームではわりと言葉で片づけられたりしてた部分が、アニメではしっかり描かれています。

 例えば初期の村で「この村の全員を合わせても…!」って会話が出てきて

 この村の人口って――五人かな?(それくらいしかグラフィックで出てこない)ははは、まあさすがに20〜30人はいるだろと思ってやってたら、途中で流民が流れ込んできてその会話で

 「流民は100人はいるぜ…!」「うちの村より多いくらいだ…!」


 え、あんたら100人(弱)もいたのかよ!!



 とびっくりした記憶がありましたが、アニメはちゃんと映像にして描かれているのでわかりやすい。


 ちょっと話それますが中世ヨーロッパの都市とかも絵の資料で見てこの規模でいったい何人住んでんだろーなーと何回か考え込んだことあります。凄い頑張っても(一つの家に十人以上住んでても)数百人が関の山な気がするんですよね。話戻しますね。
 



 まあそんな感じで戦記描写と田舎描写に加え、一応猛獣とは言え素朴な信仰に支えられた村人が神さま扱いのヒグマ(仮)を惨殺するのに葛藤とかないんだろーかーと思ってたらそこの葛藤もちゃんと描かれていたり、ゲームの不足部分をうまく補足されていてとても初期は良かったんですが、王様になっちゃって、親父もばあちゃんも退場して問題はこれからだ…。
 ゲームでは、こいつ評判のわりにちっとも使えねえええ姉ちゃんが、目の覚めるような活躍をしていて一気に好感度があがりました。うん、有言実行大切アルね。






 潤一郎の潤一郎描写も危ぶんでいましたが、途中まで全然なく、よし……いいぞ……この調子だ……と固唾を飲んで見守っていたところ、上記のあれな姉ちゃんがあれなふるまいで迫ってくる一幕があり、盛大に舌打ちしながら見ているとそこにヒロインが偶然出くわして…なシーンになって、さらにげんなりしましたが。


 次の朝、ヒロインに向かって潤一郎「(あれな姉ちゃんとは)何もなかった。ただ酔ってふざけていただけだった。君にだけは誤解してほしくない」  






……








 なぜゲームでもこれが出来なかったんだ…(悔し涙)













 全年齢版にした時点で全員に手を出すとかいうシナリオなんとかしといてくれよ…










 アニメこぼれ感想。

 チャンバラ描写も多くて嬉しく、潤一郎の武器鉄扇もビジュアル的に好きで、総大将が第一線で身体張ってる描写も野暮なことは言うまいと楽しく見ていましたが…。



 潤一郎が鉄扇(短刀くらいの長さ)で三国一の槍の達人とタイマン張った時には思わず噴き出しました。
 ゲームではカキンッって音だけですまされてたけど、アニメでは丁寧に描かれてしまったため三国一の槍の達人が一生懸命槍を短く持って扇と戦ってる姿は実にシュール。(しかも馬上試合)
 槍が武器の王様と言われるのがよくわかるなあ…(←単純に長い方が勝つ)(扇と槍が戦ったら扇が届く前に刺されるので、もう投げつけるしかない)


 そう考えると同じ武器を有する某ゲームの諸葛孔明さんが扇からビーム出したのも理にかなっているんだなあ…と思ったりしました。














 アニメ全部見たよー。




 これまでのあらすじ。思いのほかにまめな戦記描写とチャンバラ描写と親父描写に心惹かれつつも、潤一郎の潤一郎描写に危ぶみ手に汗握る中盤まで視聴…。
 ついにあれな感じの女の子があれな感じに迫ってくるものの、潤一郎はかわしメインヒロインにちゃんと釈明する……。その姿に、この潤一郎は違うんじゃないか…。裏切られ続けた疑いの心にも一条の光が差すのであった…。







 ゲーム感想で書いてたくそ面倒くさい女の子はアニメでも面倒くさかった…!ゲームですげー嫌な奴が「俺たちが全土を統治して世界を平和に…!」「統治? 支配の間違いだろ?」「違う! 統治だ」「そのどこが違うのさ」という会話しててそこだけはすげー嫌な奴が正論ついてるよなあと見てました。
 相手の望まん統治は支配だべー無理やり力で全土支配してもうまくいくわけないべー。速攻で分裂して内紛が起こるだけだべー。その面倒くさい国の長がこの面倒くさい女の子なので必然で凄く面倒くさい。まあアニメではそれなりに仕組まれている感が出ていたので同情の余地はある。でも面倒くさい。


 まあそんな感じで面倒くさい国はさくっと滅び(あれなんで滅ばされなきゃならなかったのかよくわかんないけど)終盤にさしかかり、ついに潤一郎の過去が現れ別れが訪れます。




 世話になった仲間たちと一言一言かわし、そして謎のもや空間でメインヒロインと二人きりになる潤一郎――(ゲームとの違いにご注目ください)



 涙にくれるメインヒロインに感謝と別れの言葉を告げて背を向ける潤一郎――去り際に「ミコト…」「え?」「……今ごろ気が付くとはな」メインヒロインが実は遠い昔に結ばれて子どもがいた最愛の人の生まれ変わり(?)だったことを別れの今初めて気づいたことに自嘲しながら去り行く――今更だけどそこまでドストライクな運命の相手がいるのに別の女の子に手を出しまくってそのうち一人に子供まで産ませたゲーム潤一郎はほんと滅びろ


 メインヒロインが制止を振り切って駆けてきて抱き着いて初キス→別れ。



 最終回にて潤一郎の初めての恋愛描写を経て







 ……







 ……







 じ、じゅん、いや――ハクオロさん!!!
 
















 おおぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお(ナウシカのババ様泣き)




 文――句ッの付けどころがなかった!!!








 その者清き衣をまといて潔白の野に降り立ってた……! ウィキで読んだ時に優しく、時に厳しい父親のような性格。――安定した人格者であり、宿命から逃げない人物がようやく当てはまった。




 ありがとうハクオロさん。あなたが本物公式脳内で書き換えます。山田君潤一郎根こそぎ持ってて〜  








 つーわけでとても面白かったです。んで続編どうするかな…(まだ言ってた!)


 



 あと、これ書いてる途中でほんと偶然らしいですけど、私がやったゲーム、今度リメイクするらしいですね…。潤一郎ではなく、ちゃんとハクオロさんにそったシナリオに少し改変してくれたらいいのになーと願いながらアニメ感想終わります。














 

















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